DOHC編

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DOHC。現在では多くの自動車に採用されており、特別なイメージはありませんが、かつては高性能エンジンの代名詞でした。構造的な特徴は、2本のカムシャフトがエンジンブロック上のヘッド部分に配置されていることです。カムシャフトがエンジン下部にあり、プッシュロッドを介して吸排気弁を動かすOHV、カムシャフトが1本のSOHCと比べて、弁を素早くスムーズに作動させ、吸排気効率を高め、同排気量で高回転、高出力を得ることができます。自動車の歴史上、意外に古くから使われており、海外では戦前からレース車に採用された例があります。日本では、60年代後半からスカイラインGTR、ギャランGTO・MR、べレットGTRといった車に搭載されましたが、いずれも高性能の特別仕様車の位置づけで、生産台数は少数に留まっていました。その理由は、機構が複雑なため製造コストがかかって高価になること、整備に手間がかかること等があげられます。スカイラインなどは「毎朝整備しないとフルパワーは発揮できない」とさえ言われていました。それが80年代に入って、トヨタが86レビンのパワーソースとして名高い4A-GEU型など、低コストで安定した性能を持つエンジンを開発し、今日の普及に至る道を開いています。